モグラボラトリ日誌

森薫のウェブ・サイト「モグラボラトリ」のブログ&コラムです。

【ブログ&コラム】春支度をするカラスを激写

春の訪れを感じている今日この頃。嬉しい。わくわくする。

最近道を歩いていてびっくりした光景を。
カラスが、自分の体長よりも長い枝をくわえようとしています。

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なかなかくわえられず、くわえられても飛び立てず。
結構苦戦していたけれど…

 

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とうとう飛び立つ。このまま5mほどの高さの高架まで行きました。
巣の材料にするのかな。がんばってね。

【ブログ&コラム】衝撃の連続そして歯医者。

今日は午前中が衝撃の連続であった。ネックレスがちぎれた。研究室の壁掛け時計が止まった。研究室では冷暖房の強弱の調整ができないと思っていたら(着任して2年近く弱に一括で固定されているとなぜか思いこんでいた)できた。

午後は学生面談、院生のゼミ等。ぴったりの表現を探して1時間も2時間も1文を書くのにかかり、しかもまだぴったり来ないときどうしたらいいのかについて、話題になった。頭がおかしくなるほど、目ん玉から血ィ出るくらい(野々村友紀子さんのことば)、考えるほかない。そしてその時間を身をもって経験しないと、ぴったりの表現をひねり出すスピードは上がらない。

夜、歯医者。毎週のことながら痛い。まだ歯の根が膿んでいるからしかたない。しばらくは消毒を頑張って、授業期間が終わったら、ちゃんとした歯を入れてもらう見通し。それまでがちゃがちゃの歯で我慢。

 

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ルームシューズがぼろぼろになって不潔なので新しいのを購入した。トラ年にちなんで&足元を見ると”TRY”と書いてあるって、ちょっといいんじゃないの、と思ってこれにした。

 

【ブログ&コラム】成人の日に献血。

今日は献血に行ってきた。予約して行ったので待ち時間もほとんどなく、快適だった。問診の女性医師がとても明るい雰囲気で、服薬の状況を聞かれハイチオールCをたまに飲むと答えたら「ハイハイ栄養剤ですね。うん、でも効果出てるんじゃないかしら、肌キレイ~」とか言ってくれて大変ノリがよかった。私も調子に乗って、「先生その耳の飾りはピアスですか?(変わった形のイヤーカフだった)素敵です~」などと盛り上がった。褒め合う中年女性たち。素敵やん。

献血カーの中というのは、善意でやってきた献血者と、それに全力で応えるかのように優しい看護師さん、お医者さんだけの空間で、そのへんのパワースポットより断然「気がいい」のではないだろうか。などと考えながら横たわり、管から出ていくおのれの血液を見つめる(でも凝視すると、たいていタオルでパックを隠される。たぶん、見ているうちに気分が悪くなってしまう人がいるのだろう)。今回は初めての献血でドキドキしているという若い女性が同乗していて、心の中で「大丈夫、最初ちくっとするだけで、あとはじっとしていれば終わるから…!!」と念を送った。

血液は、人工的につくることがまだ難しい。でも健康に暮らしている人であれば、少し減ってもすぐに新しく体内でつくられる。身体はそのようになっている。凄い仕組みだ。その仕組みを持つ1人として、献血をする。誰かの命を文字通り、救うのに使われるのだから、喜んで提供するよと思う。

今日は成人式だったので、たくさんの新成人を見た。昼からやっている居酒屋の大きなちょうちん(もつ焼き、とか書いてある)の前で、振袖や袴でポーズをキメて写真を取り合っている集団がいた。確かに和の雰囲気が絶妙に醸し出されている。居酒屋ちょうちんがいい仕事をするのだ。よく思いついたな、若人たち。日本の未来は明るいぜよ。

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大事にしている万華鏡を拭き掃除した。ふと思いついて、覗き窓のところにiphoneのカメラのレンズをくっつけたらきれいに撮れた。

 

 

【ブログ&コラム】雪が降った日。

今日は小さめの原稿の修正作業。ちょっと時間がかかった。夏に行った講演のまとめ記事を作成して頂いたので、それの修正だったのだが、丁寧にまとめてくださっていてありがたかった。

明日から授業。大物の原稿に着手できず、反省している。本もあまり読めていない。身体は休まったと思うが。

コロナの状況、悪し。今日は全国の感染者数が4221人、東京は641人。先週の同じ木曜日の、10倍とか。いやだな。

昼過ぎからは雪が降りましたぞ。結構降って、23区に大雪警報が出ていた。

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3つ股、4つ股の枝につもる雪。お花のようだなと思って見ていたら夫が「カクテルグラスみたい」と言った。なかなかやるなあ。

 

【ブログ&コラム】2022助走的な2日の記録。

1/4火

朝から洗濯2回、合間にメール返信、原稿いじり。洗濯バサミの数が足りず(ずっと買い足し忘れている)干すのに時間がかかってしまい、イライラする。あっという間に午前中が終わり、こんな調子で1年がまた過ぎるのかなとうんざりした気持ちに。

夜は親友に会う。

 

1/5水

朝から院ゼミ、論文について。次から次へと伝えるべきことが出てくる。骨となる論の筋や発見したことをどう語るかは、彼らの範疇なので、大学院だし、手取り足取りは違うと思う。伴走の仕方を探っている。この1ヶ月が大事。ゼミの後、原稿直して編著の先生に提出。

今月いよいよ出版の自著について、編集の方からメールが来ているここのところ。もうすぐ手にすることになる。毎日その瞬間を考えてドキドキソワソワしている。献本リストを作らないと。お世話になった方、送りたい方が多すぎる。

午後から半休。沖縄で感染者が爆増しているニュースを目にする。基地。沖縄の人々の負担。コロナ禍でそれも爆増するなんて。理不尽だよ。

 

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お正月に父が作ってくれたりんごのタルト。とても美しい。包丁研いだりルアーを作ったり燻製を作ったり鱒寿司を作ったりする人だからだろうか、手仕事の巧みさがあらわれているなと思う。美味しかった。

 

【ブログ&コラム】2022年の3が日。

 元日は家で過ごした後に西友で買い出ししてお鍋。

 2日は午前中は家で、朝からお鍋の〆ラーを食べて、昼から夫の実家に行き夫の両親やお兄さんとおしゃべり。私がおすすめした映画get outを夫父が観てくれたそうでその話をした。映画中盤以降に起きる、監督にこちらが持っている映画鑑賞時の「枠組み」を見透かされて揺さぶられるようなあの感覚について。さらに夫母と、彼女が教えてくれた須賀敦子のエッセイについてお喋り。大人が友達とご飯を食べる、友達付き合いが濃厚にあるという描写が良い、と言ったら、共感してくれた。江國香織の小説もそういうところあるわよね、そういえば江國香織須賀敦子のファンなんだって、云々。

 夫の両親と話していると、友だちの話がいっぱいでてくる。学友、コミュニティの友…年齢を重ねてもずっと「つるめる」友だちがいるって素晴らしいと思う。夫も友だちを非常に大事にする人間だが、それはこの家で培われたのだろう。
 今回の訪問では、夫母が、「あなたたちにスプーンを買った」といって3本のティースプーンをくれた。そして「これ(2本)はあなたたちの分、これ(1本)は薫ちゃんがいつも遊んでるって言ってた江古田の友だちの分」と!私には近所に住む大親友がいるのだが、彼女の分を用意してくれたのだ。義母が私の友だちのことを思ってくれるなんて、これ以上に幸せなことはない。

 それにしても、私は嫁業という言葉と完全に無縁である(注:嫁業粉砕と声高に叫ぶつもりはない。「家族」なのであれば各人が心地よく納得いく過ごし方を、各人が認め合う関係性が重要でしょうという立場)。夫の実家では台所に立つことはなく、ただただお喋りしている。私の好きなカテゴリの話が夫両親も好きなので、話は白熱する。映画、音楽、文学、評論…音楽はともかく文学と評論には夫はほぼ無関心で、私と夫両親だけで盛り上がっている。これぞ僥倖。

 3日は私の実家。母の作るおせち、お雑煮などなど堪能。

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 姪5歳と小麦粉ねんどで遊んだ。あんきもポン酢を一緒に作った。姪はおしゃべりで社交的、色々なものをよく見ている人だ。昨日は姪をふとしたタイミングで褒めたところ、にこにこしているので、「嬉しい?」と聞いてみた。彼女は「嬉しいけど、恥ずかしい気持ちがたっぷりある」と答える。「うん」ではないところがいい。自分の気持ちをできるだけ正確に言語化したい欲求があるようだ。素晴らしいことだ。白と黒の間にある無限のグラデーションをできるだけ言語化する技術は、その人を助け、守ると思う。言語化をあきらめないで、つづけてほしい。

 お正月に親族に会おうと思えること、楽しみに思えること、実際に会いに行けること、すべてが、決してあたりまえではない。

 今年も健康で過ごし、楽しい1年だったと年末に思えるよう取り組む。いくつか具体的な目標を立てて、ちゃんと達成する1年にしよう。