【ブログ&コラム】定義と励まし
研究推進課に電話をかけて、「えーと、森は森林のしん、薫は薫風のくんです」とか言っていたら、ふと、ああこれって久しぶりの新人ライフなんだ、こうやって組織の一員になっていくんだ、と気づいた。
学習=「実践のコミュニティへの参加とその深まり」という状況的学習論の定義は私の研究を、いや人生をいつも支えてくれてきた。その電話で、久々にこの定義を思い出した。そうだ私はこれからあたらしい学習を始めるのだ。
ところで、定義に励まされること、結構ある。音楽とは人々の行為である(Christopher Small)。とか。芸術とは経験である(John Dewey)。とか。知識とは保証づきの言明可能性である(またしてもDewey)。とかね。私もいつか、だれかを励ますようなかっこいい定義、生み出したいぞ。
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コロナで学生に会えないので、もちろんZoomでの授業・ゼミの方法などもぼちぼち模索しているのだが、このブログも活用しようと思い、頻繁に更新してみている。ちょっと一方向的なのが残念だけど、続けてみる。コメント、よかったらください。急にはしにくいだろうけれど。
【ブログ&コラム】今日もごあいさつです。
本日2020年4月1日付で、埼玉大学教育学部芸術講座に着任いたしました。引きつづき子どもの音楽学習の研究、小学校の教員養成、そしてあらたに中高の教員養成に取り組みます。
このコロナ禍の状況下では学生にいつ会えるのかと、新たなスタートなのに不安がよぎります。今日は、辞令をもらって、研究室の環境づくりを進めました。学生への推薦図書コーナーも作りました。この中のどの本がウケるかしら、新しい世界を知ってもらえるかしらと考えていると、不安は減り、とてもわくわくしてきます。会いたいぞ。遂にご対面の暁には「やっと、会えたね…」と辻仁成ばりにキメてしまうかもしれないな(学生さんたちよ、「ミポリン 辻仁成」でググりたまえ)。
今年度も、どうぞよろしくお願い致します。
夜帰るとき、このヒトと毎日会わにゃいかんことを今日知りました。暗い中にぼんやりとうかぶ白い肌…な、なかよくしてね…
【ブログ&コラム】本日で東京未来大学を退職します。
今日はごあいさつの投稿です。
3月末で、所属していた東京未来大学を退職することとなりました。
着任した2011年4月から9年間、先生方にも、職員の方にも、大変お世話になりました。
大学院生だった2010年に採用のお知らせをいただいて、「大学教員・研究者になる」という、当時の私にとっては大それた夢が叶いました。その時に感じた嬉しさと驚き、そして武者震いを、今でもはっきりと思い出すことができます。
東京未来大学は私にとって初めての専任校であり、あらゆる仕事をゼロから教えていただいた場所です。文字通り「学び舎」でした。教育者として研究者として、組織の一員として、さらに社会人としても、先生方・職員の方々に育てていただきました。
同僚の先生方には、科研費の申請書の書き方、学位を取るための審査のときの心がまえ、その他にも本当に色々なことを教えて頂きました。2連ちゃんで科研をとれたこと、博士論文を書き上げられたことは、未来大の先生方のサポートのお蔭です。「こないだ遅くまで粘ってましたね」「あきらめないで論文がんばってね」「先生のテーマなら、申請書はこういう風に書いたらどう?」と笑顔で励まし、教えてくださった先生方に、心から感謝申し上げたいです。
専攻や学部や研究分野の垣根、教員と職員の垣根を越えて、多くの方々と関わりをもたせていただき、自分の視野を広げられたことは、おそらく生涯を通じた財産となりました。本当にありがたく思っています。
何より感謝したいのは、もちろんゼミ生をはじめとする学生たちです。彼らによって私は、大学教員にしてもらいました。彼らに共感したり、やさしさと素直さに自分を正されたり、なんともしがたいなあこれはと困ったり、おいおいそれはいかんだろと憤慨したり、こんなことができるようになったなんてと驚きながら感動したりして、9年間を過ごさせてもらいました。
学生の皆さん、卒業生の皆さん、本当に、1人1人に感謝を伝えてまわりたい思いがしていますが、今は我慢。自分がもうコロナに感染しているかもと思いながら、行動しましょうね。落ち着いたら、元気で会いましょう。皆さんの健康と幸せを、ずっと祈っています。落ち着いたら、会いましょう。お元気で。いや、元気でないときがあってもOKです。無事でね。
森 薫
追伸
明日からまた別の大学に移ります。まだ辞令をもらっていないので、1.2%ほど不安があります(笑&汗)。辞令交付のあと、またご報告したいと思っています。
【ブログ&コラム】心配がつづく。
先ほど安倍サンの会見を少し見た。なんの中身もない。よく記者は暴動を起こさないよと思った。耐えられなくなりすぐに見るのを止めたのだが、どうやらその後、ビデオニュースの神保哲生さんがついに質問できたらしい。
https://twitter.com/tjimbo/status/1243850714700566529
セッション22でいつも聴いているジャーナリストの方で、彼がずっと手を挙げ続けていることを知っていたので、うれしい。もちろん、記者クラブ所属の会社の記者しか質問させてもらないことが異常なので、うれしいというのもおかしいのだが。
一人暮らしの学生・卒業生のことが気がかりだ。でも、実家に帰らないでほしい。もう感染しているかもしれないから。また、家の環境が悪い(DVや虐待など)子どもたちも心配。家にいることがそもそも危険なのに、外に出られないわけだから。何かできることはないか。
これからどうなるのだろう。
【ブログ&コラム】洗いすぎてカサカサになった手で再開するブログ。
新型コロナウィルスで大変なことになっている。世界中。
手洗いうがいを徹底すればなんとかなるだろうとのんきに構えていた私も、先の見えない不安をそれなりに強く感じ始めている。海外に住んでいる人たちのSNS投稿を見ると、日本国内は危機意識がなさすぎるようでもあり。最大限の注意をはらわないといけない。
私自身はいまだにのんきが残っていて、自分が肺炎に至ることはイメージができない。でも、無症状のままウィルスをまき散らす可能性は大いにあるので、それが恐ろしい。誰かを知らないうちに大変な目に遭わせたらどうしよう。かかったら大変な世代に差し掛かっている両親には電話をして、外を出歩かないように話した。年配の親戚にも。
そんな中でさっき、ふと、何十年後かに、あのコロナのときは大変だったね、でもなんとか乗り越えたねと、友達や家族と言い合うときがくるのかなと考えた。これ自体もかなり楽観的でのんきな想像なのだが。早くワクチンや特効薬が開発されますように。世界中の専門家がきっと全力で取り組んでくれている。
【ブログ&コラム】旧暦的には年末。
あけましておめでとうございます。もう2/1になってしまっているけど。旧暦をこのブログでは適用するということにしよう、と思ったら2019年の旧正月は2/5なんだそうだ。うまくいかんもんですな。
2018年は本当に濃厚な1年だった。正直、けっこう満足している。それでもまだやれる、もっといけるという気だけはしているので、2019年もドロッドロに濃厚な1年にしたい。
先週で授業が終わった。終わったとたんインフルエンザにかかってしまい、すっかり元気になった今は、やる気を漲らせてはたらいている。つもりである。
最近、ひとつ仕事のコツをおぼえた。打ち合わせや会議の途中、少しでも不安になったら「今○○のお話ですよね?」「××っていう方向性ですかね?」と直接的に確認するということだ。アホと思われようが、察しが悪いとバレようが関係ない。事実だからしかたない。もう直接、アナタガイマハナシテイルノハコウイウコトデスカ。と聞くのが、一番早いのだと今更ながら思っている。