【ブログ&コラム】質問に答えるということ
期末に差し掛かっているので、学生からLMSを通じて課題や試験に関する問い合わせが相次いでいる。今期の私の授業の履修者数は、オムニバスも含めると700名くらいいるので、Eメールの受信トレイはLMSから転送されてきた問合せで埋まるような状況。
それでせっせと返事を送りながら思うのだが、質問に答えるということは、学生に質問するということでもある。本来は。
なぜその質問をしてきたのか
自己ベストな課題を出したいのか、単位がとりあえず欲しいのか
彼/彼女の理解度はどの程度なのか
より大きなスケールでの「知りたいこと」は何なのか…
それらによって、質問に対する答えや答え方は、少しずつ異なってくるはずなのだ。
私は別にそれらを、質問してきた学生に対して微に入り細に入り聞きたいのではない。基本的には、同じ質問には同じ答えで返す。でも対面して質問に答えていれば、何となく、それらのことが、表情や返事から伝わってくる。その余剰ともいえるやりとりが、我々の信頼関係をつくっているのではないか。それらのことを一切知らずに、一問一答をオンラインですることは、味気ないし、もっといえば危ういことではないか。
でもここのところは毎日、その一問一答を繰り広げている。もしかしたら、ZOOMで質問タイムとか設けて、学生が口頭で質問できるような時間を確保するのがいいのかな。分からん。そして自分にそんなに余裕があるのかな、という不安もある。とにかく、良心が蝕まれていくようなこの感覚を、麻痺させず、解決につなげないといけない。
授業動画のサムネイル。まだまだある。たくさんやったなあ。