【ブログ&コラム】在宅勤務の熟達化
今日は在宅勤務。だんだんうまく時間配分できるようになってきた。To doリストを朝ダーーーっと書いて、優先順位を考えずに上からつぶしていく。ストップウォッチで今後も反復されるタイプの作業の所要時間をはかり、タイマーで時間をブロックする。
まだ雇用関係の手続きが残っている。私はそういうたぐいのことが頗る苦手なのでまたもう数日かかりそう。意味をすべて理解しようとするせいだ。全部コントロールしようとしないこと。
新しいゼミ生とのやり取りが始まっている。研究テーマや関心のあることがメールに書かれており、とてもわくわくしてくる。このような状況下でもベストの伴走者であるために、私にできることをする。
今年度は新規の授業が多く、立ち上げにはやはり大きなエネルギーを要する。前任校と違ってオムニバスの授業が多く、スケジュールの把握にさえ時間がかかってしまう。焦らず、目の前のことを進めるほかない。
研究が滞っている。明日は論文を読むこと、原稿を書くことにしっかり時間を使いたい。
数年前に買った、限定版のかっぱえびせんロルバーンを、ゼミ用ノートにした。やめられない止まらない、そんなゼミ(どんなゼミだよ)にしようと願いを込めて。
今日はニュースを見ずに過ごすようにした。キャッチアップは大切だが、精神衛生上、そういう日も作ることにする。緊急事態宣言を出す意向を表明、とかいうとんち問答めいた(?)文言に心を揺らされすぎないように。
【ブログ&コラム】つらいものはつらい。
前任校退職のときに頂いた花、少しずつしおれていっているけど、2週間経ってもまだきれいに咲いてくれているのがいる。外出できないときに家に花があるのは予想外に心に良い。ありがたい。
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今日は東京で過去最多、118人の感染が確認されたそうだ。
たぶん感染者はもっといるだろう。この様子では通常の大学生活が送れるようになるのはもう、秋?冬?いや冬はまた感染しやすくなる?いつ学生に会えるの?ゼミは?卒論は?…ああ暗澹。
今年度は新規立ち上げの授業ばかりで、その授業の準備をするには段ボールに詰められた文献書籍の類を取り出す必要がある。つまりなかなかの有要有急の事情があるため、出勤せざるを得ない。ほかにも雇用関係の書類手続き、ネットの接続…独りぼっちで研究室を整える日々がもうしばらく続くと思う。
で、出勤するとき、ずっとうっすら良心の呵責をおぼえている。本当はこんなことすべきではないのかもしれない、人命を最優先・感染予防を最優先するなら何とかネット資料と手持ちのデータで授業準備すべき?と。でも授業後に後悔するのは目に見えている。そんなこんなでやっぱりコロナに気持ちをやられている。
私はフリーランスではなく、経済的な打撃は受けていないのだから、これは甘ったれた愚痴かもしれないが。でもつらいものはつらい。このつらさを感じている通勤者は多いのではないだろうか。みんなでじわりじわりと心をやられていく。
なるべく元気でいるために、今日はつらいというのを外に出してみた次第。
【ブログ&コラム】定義と励まし
研究推進課に電話をかけて、「えーと、森は森林のしん、薫は薫風のくんです」とか言っていたら、ふと、ああこれって久しぶりの新人ライフなんだ、こうやって組織の一員になっていくんだ、と気づいた。
学習=「実践のコミュニティへの参加とその深まり」という状況的学習論の定義は私の研究を、いや人生をいつも支えてくれてきた。その電話で、久々にこの定義を思い出した。そうだ私はこれからあたらしい学習を始めるのだ。
ところで、定義に励まされること、結構ある。音楽とは人々の行為である(Christopher Small)。とか。芸術とは経験である(John Dewey)。とか。知識とは保証づきの言明可能性である(またしてもDewey)。とかね。私もいつか、だれかを励ますようなかっこいい定義、生み出したいぞ。
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コロナで学生に会えないので、もちろんZoomでの授業・ゼミの方法などもぼちぼち模索しているのだが、このブログも活用しようと思い、頻繁に更新してみている。ちょっと一方向的なのが残念だけど、続けてみる。コメント、よかったらください。急にはしにくいだろうけれど。
【ブログ&コラム】今日もごあいさつです。
本日2020年4月1日付で、埼玉大学教育学部芸術講座に着任いたしました。引きつづき子どもの音楽学習の研究、小学校の教員養成、そしてあらたに中高の教員養成に取り組みます。
このコロナ禍の状況下では学生にいつ会えるのかと、新たなスタートなのに不安がよぎります。今日は、辞令をもらって、研究室の環境づくりを進めました。学生への推薦図書コーナーも作りました。この中のどの本がウケるかしら、新しい世界を知ってもらえるかしらと考えていると、不安は減り、とてもわくわくしてきます。会いたいぞ。遂にご対面の暁には「やっと、会えたね…」と辻仁成ばりにキメてしまうかもしれないな(学生さんたちよ、「ミポリン 辻仁成」でググりたまえ)。
今年度も、どうぞよろしくお願い致します。
夜帰るとき、このヒトと毎日会わにゃいかんことを今日知りました。暗い中にぼんやりとうかぶ白い肌…な、なかよくしてね…
【ブログ&コラム】本日で東京未来大学を退職します。
今日はごあいさつの投稿です。
3月末で、所属していた東京未来大学を退職することとなりました。
着任した2011年4月から9年間、先生方にも、職員の方にも、大変お世話になりました。
大学院生だった2010年に採用のお知らせをいただいて、「大学教員・研究者になる」という、当時の私にとっては大それた夢が叶いました。その時に感じた嬉しさと驚き、そして武者震いを、今でもはっきりと思い出すことができます。
東京未来大学は私にとって初めての専任校であり、あらゆる仕事をゼロから教えていただいた場所です。文字通り「学び舎」でした。教育者として研究者として、組織の一員として、さらに社会人としても、先生方・職員の方々に育てていただきました。
同僚の先生方には、科研費の申請書の書き方、学位を取るための審査のときの心がまえ、その他にも本当に色々なことを教えて頂きました。2連ちゃんで科研をとれたこと、博士論文を書き上げられたことは、未来大の先生方のサポートのお蔭です。「こないだ遅くまで粘ってましたね」「あきらめないで論文がんばってね」「先生のテーマなら、申請書はこういう風に書いたらどう?」と笑顔で励まし、教えてくださった先生方に、心から感謝申し上げたいです。
専攻や学部や研究分野の垣根、教員と職員の垣根を越えて、多くの方々と関わりをもたせていただき、自分の視野を広げられたことは、おそらく生涯を通じた財産となりました。本当にありがたく思っています。
何より感謝したいのは、もちろんゼミ生をはじめとする学生たちです。彼らによって私は、大学教員にしてもらいました。彼らに共感したり、やさしさと素直さに自分を正されたり、なんともしがたいなあこれはと困ったり、おいおいそれはいかんだろと憤慨したり、こんなことができるようになったなんてと驚きながら感動したりして、9年間を過ごさせてもらいました。
学生の皆さん、卒業生の皆さん、本当に、1人1人に感謝を伝えてまわりたい思いがしていますが、今は我慢。自分がもうコロナに感染しているかもと思いながら、行動しましょうね。落ち着いたら、元気で会いましょう。皆さんの健康と幸せを、ずっと祈っています。落ち着いたら、会いましょう。お元気で。いや、元気でないときがあってもOKです。無事でね。
森 薫
追伸
明日からまた別の大学に移ります。まだ辞令をもらっていないので、1.2%ほど不安があります(笑&汗)。辞令交付のあと、またご報告したいと思っています。
【ブログ&コラム】心配がつづく。
先ほど安倍サンの会見を少し見た。なんの中身もない。よく記者は暴動を起こさないよと思った。耐えられなくなりすぐに見るのを止めたのだが、どうやらその後、ビデオニュースの神保哲生さんがついに質問できたらしい。
https://twitter.com/tjimbo/status/1243850714700566529
セッション22でいつも聴いているジャーナリストの方で、彼がずっと手を挙げ続けていることを知っていたので、うれしい。もちろん、記者クラブ所属の会社の記者しか質問させてもらないことが異常なので、うれしいというのもおかしいのだが。
一人暮らしの学生・卒業生のことが気がかりだ。でも、実家に帰らないでほしい。もう感染しているかもしれないから。また、家の環境が悪い(DVや虐待など)子どもたちも心配。家にいることがそもそも危険なのに、外に出られないわけだから。何かできることはないか。
これからどうなるのだろう。